PROFILE: 村田晴信/「ハルノブムラタ」デザイナー
ここで登場するのは、日本のモノ作りを携えて海外に挑戦するデザイナーやブランドたち。彼らは愚直なモノ作りだけでは、海外ブランドの牙城を崩せないことを自覚する。日本「以外」の美意識を吸収したり、異なるジャンルのクリエイションを掛け算したりして、他にない価値を追求する。そして海の向こうの人の心を揺さぶるべく、情熱とともにアイデンティティーを発信する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月15日号からの抜粋です)
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ハルノブムラタ
日本の若手デザイナーの中でも、「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」を手掛ける村田晴信デザイナーのクリエイションからは、「日本発のラグジュアリーブランドを目指す」(村田デザイナー)という熱量がひしひしと感じられる。国内外よりすぐりの上質素材を生かした、ミニマルでエレガントなデザイン。大胆なカッティング、流れるようなドレープが際立つドレスやテーラリングは、世界のファッション玄人をも虜にする。
村田晴信デザイナーはイタリアで約10年もの経験を積んだ実力派。学生時代、エスモードジャポン東京校の在学中に「神戸ファッションコンテスト」で入賞し、イタリア留学への切符を勝ち取った。ファッションの名門校であるミラノのマランゴーニ学院留学中にも、数々のコンペを受賞。コンペの審査員から「ジョン リッチモンド(JOHN RICHMOND)」のデザイナー職にスカウトされ、イタリアでファッションデザイナーとしてのキャリアをスタート。その後2018年に帰国するまで「ジル サンダー(JIL SANDER)」でウィメンズデザイナーとしてのキャリアを重ねた。
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