マッシュビューティーラボ(以下、MBL)のオリジナルスキンケアブランド「エッフェ オーガニック(F ORGANICS)」は、誕生から10年を迎え初のリニューアルをする。第1弾は、主軸の“モイスチャーライン”が“ディ―プモイスチャーシリーズ”として2月20日に生まれ変わる。全商品がコスモスオーガニック認証を取得。主力の化粧水と乳液は詰替え用(3月発売予定)も用意する。初夏には“ブライトニングライン”の刷新を予定するほか、コラボ商品の発売も視野に入れ、年間通じて話題を醸成。リニューアル後の初年度売上高は8億5000万円を目指す。
「エッフェ オーガニック」はMBL初のオリジナルブランドとして2013年に誕生。当時、ナチュラル・オーガニックブランドは牧歌的な印象の商品が多かった中で、“オーガニック イズ セクシー”をコンセプトにグレーのボトルでスタイリッシュな印象を訴求し、インパクトを与えた。また、ナチュラルな処方でありながら肌効果を追求した商品にこだわり、現在でもコスメキッチンの売り上げNo.1を9年連続(同社調べ)で達成する。
真摯なモノ作りとオーガニックへの導入ブランドとしての立ち位置を確立する中で、10年前と比べ処方の進化などもありリニューアルする。リピーターや定期便の登録者の割合も増えている中でアンケート調査を実施。香りと使用感の踏襲を希望する顧客の声に応えながら、外的環境の影響により乾燥に悩む人が多いことから保湿力の向上に努めた。
目指すは“水脈肌”
“ディ―プモイスチャーシリーズ”は「うるおい巡る、水脈肌」をコンセプトに、独自のモイスチャーレイヤード処方を新採用。常在菌のバランスを整えるビオティリス、優れた保湿調整能力をもつコケエキス、豚プラセンタの3倍の抗酸化力を持つといわれるバラプラセンタを配合し、潤いを育み、蓄えやすくし、与えることで水脈肌をかなえる。香りは定評のあったローズ&イランイランをメインにした100% 天然由来香料で調香した。また、「ブランドとしてナチュラルオーガニック処方にこだわっていることをより分かりやすく周知し、お客さまへ安心して使っていただきたいという気持ち」(近藤広幸MBL代表取締役会長)からオリジナルブランドのシリーズとしては初めて化粧水“ディ―プモイスチャーローション”(150mL、4180円)と乳液“同ミルク”(120mL、4180円)、クリーム“同クリーム”(40g 5170 円)、クレンジング“同クレンジングクリーム”(150g、4180円)、洗顔料“フォーミングウォッシュ”(150mL、3520円)の全商品でコスモスオーガニック認証を取得した。
容器はバイオマス樹脂やグリーンナノ材質のボトルに変更。さらに主力の化粧水と乳液は愛用者から要望が高かった詰め替え用も用意。詰め替え用商品は従来のプラスチック使用量を約9割削減した。パッケージデザインはブランドカラーのグレーを継承しながらも透明感のある肌を連想するようなスタイリッシュさの中に洗練さを加えた。
成分、機能向上を図ったが、価格は据え置き。顧客はもちろん、リニューアルによる新客獲得にも寄与したいとの狙いからだ。リニューアルを機にタッチポイントの拡大も図り、ファッションのセレクトショップなどへの展開も視野に入れる。
“ディ―プモイスチャーシリーズ”の発売後は、“モイスチャーライン”をアウトレット店舗やECサードパーティなどで販売するなど、廃棄量を減らし環境にも配慮する。
同ブランドの23年8月期の売上高は前期比2%減の7億2000万円。ここ数年微減で推移するが、リニューアル機に「社内の評価基準である売上高25億円を早期に達成したい」と攻勢をかける。