ファッション

ユナイテッドアローズが25歳の社員がディレクションする新ブランド立ち上げ

ユナイテッドアローズは、10代後半から30代をターゲットにした新たなウィメンズブランド「アティセッション(ATTISESSION)」を今春立ち上げる。ファーストコレクションはオリジナルのアパレル商品20型で、ユナイテッドアローズや「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」の一部店舗とECで販売する。

ディレクションを担当する25歳の若手社員四谷奈々可さんを筆頭に、MDやPRも20代の社員が担い、ターゲット世代の等身大の感覚を強みにする。ファーストコレクションは、コンパクトなサマーニットのチューブトップ(1万5400円)や、カップ付きのアメリカンスリーブのタンクトップ(1万2100円)、ライムカラーのキャミソールワンピ(1万6500円)などZ世代が得意とするヘルシーな肌見せやレイヤードを楽しめるアイテムがそろう。ユーティリティーパンツ(1万9800円)は、足元のスナップボタンで丈を調整できる仕様でウエストはドローストリングではなく、サイドのベルトで絞ることができすっきり着られるシルエットにこだわった。デニムは加工感でバリエーションをつけた3型を企画。「デニムは今後主力商品にしていきたい」と四谷さん。

同世代のコミュニティーを活かしたブランドに

四谷さんは文化服装学院卒業後新卒で入社し、販売スタッフとして勤務しながら一部の商品企画も担当してきた。コレクションについて「個人的に好きな1990年代〜2000年代のファッションを参考に、サイジングは特にこだわったポイント。ヤングすぎずキレイめにも着られるようなバランス感を大事にした」と説明する。「同世代に向けてチープな商品がたくさん出ているなか、UA社の背景を活かして長く飽きずに着られる服を届けていきたい」という。

ブランドビジュアルやムービーなどのクリエイティブは、四谷さんの同い年の友人たちで制作し、一人の女性が出かける準備をする過程を表現した。「大きな企業だと売りやすいように服を綺麗に見せることが重視されるが、このブランドではクリエイティブにストーリーを伝えることに挑戦していきたい。同世代のコミュニティーを大事にし、コラボレーションなどもしていきたい」。秋冬の本格ローンチに向けては一部セレクトブランドも取り扱う予定で、単独での出店も視野に入れる。

同社は新規顧客獲得に向けて新規事業の開発に力を入れている。今年1月にはミレニアル世代に向けたコスメブランド「ユナイテッドアローズ ビューティー(UNITED ARROWS BEAUTY)」をスタートした。

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