ビジネス

グラフィティアーティストが「ゲス」とメイシーズを著作権侵害で提訴 「ゲス」はバンクシーとも過去にトラブル

ゲス(GUESS)」が作品を無断で使用してTシャツを制作したとして、2人の著名なグラフィティアーティストが「ゲス」とTシャツを販売した百貨店のメイシーズ(MACY‘S)を著作権侵害で提訴した。提訴したのは、2012年に亡くなったグラフィティアーティストのネクスト(Nekst/本名:ショーン・グリフィン、Sean Grifiin)の弟パトリック・グリフィン(Patrick Griffin)と、デンマーク人アーティストのベイツ(Bates/本名:ロビン・ロン、Robin Ronn)の2人。

グリフィンとベイツの代理人によると、「ゲス」と1年にわたって話し合いをしたが、解決には至らなかったという。訴状の中で、Tシャツに使用されたアーティストの“タグ”は、サインや名前などを反映したアート作品であり、「アート作品と作者を示す出所識別情報」だと主張する。「ゲス」からはコメントを得られず、メイシーズからは係争中の案件にはコメントしないと回答があった。

「ゲス」は、本件訴訟の前にもアーティストのバンクシー(Banksy)とトラブルになっている。「ゲス」は“Guess x Brandalised With Graffiti by Banksy”と名付けたカプセルコレクションを発表し、バンクシーの作品を使用したと宣伝するプレスリリースを打ち出した。これに対してバンクシーは「ゲス」が作品を無断で使用したと非難し、ソーシャルメディア上で消費者に商品を万引きするよう呼びかけた。

「ゲス」は、自称ライセンス業を営むブランダライズド(BRANDALISED)社とバンクシーの作品を使用する契約を結んだと主張したが、バンクシーはブランダライズド社とは関係がなく、商品に使用するために画像を販売していないと反論した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。