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グラフィティアーティストが「ゲス」とメイシーズを著作権侵害で提訴 「ゲス」はバンクシーとも過去にトラブル

「ゲス(GUESS)」が作品を無断で使用してTシャツを制作したとして、2人の著名なグラフィティアーティストが「ゲス」とTシャツを販売した百貨店のメイシーズ(MACY‘S)を著作権侵害で提訴した。提訴したのは、2012年に亡くなったグラフィティアーティストのネクスト(Nekst/本名:ショーン・グリフィン、Sean Grifiin)の弟パトリック・グリフィン(Patrick Griffin)と、デンマーク人アーティストのベイツ(Bates/本名:ロビン・ロン、Robin Ronn)の2人。

グリフィンとベイツの代理人によると、「ゲス」と1年にわたって話し合いをしたが、解決には至らなかったという。訴状の中で、Tシャツに使用されたアーティストの“タグ”は、サインや名前などを反映したアート作品であり、「アート作品と作者を示す出所識別情報」だと主張する。「ゲス」からはコメントを得られず、メイシーズからは係争中の案件にはコメントしないと回答があった。

「ゲス」は、本件訴訟の前にもアーティストのバンクシー(Banksy)とトラブルになっている。「ゲス」は“Guess x Brandalised With Graffiti by Banksy”と名付けたカプセルコレクションを発表し、バンクシーの作品を使用したと宣伝するプレスリリースを打ち出した。これに対してバンクシーは「ゲス」が作品を無断で使用したと非難し、ソーシャルメディア上で消費者に商品を万引きするよう呼びかけた。

「ゲス」は、自称ライセンス業を営むブランダライズド(BRANDALISED)社とバンクシーの作品を使用する契約を結んだと主張したが、バンクシーはブランダライズド社とは関係がなく、商品に使用するために画像を販売していないと反論した。

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