グリフィンとベイツの代理人によると、「ゲス」と1年にわたって話し合いをしたが、解決には至らなかったという。訴状の中で、Tシャツに使用されたアーティストの“タグ”は、サインや名前などを反映したアート作品であり、「アート作品と作者を示す出所識別情報」だと主張する。「ゲス」からはコメントを得られず、メイシーズからは係争中の案件にはコメントしないと回答があった。
「ゲス」は、本件訴訟の前にもアーティストのバンクシー(Banksy)とトラブルになっている。「ゲス」は“Guess x Brandalised With Graffiti by Banksy”と名付けたカプセルコレクションを発表し、バンクシーの作品を使用したと宣伝するプレスリリースを打ち出した。これに対してバンクシーは「ゲス」が作品を無断で使用したと非難し、ソーシャルメディア上で消費者に商品を万引きするよう呼びかけた。
「ゲス」は、自称ライセンス業を営むブランダライズド(BRANDALISED)社とバンクシーの作品を使用する契約を結んだと主張したが、バンクシーはブランダライズド社とは関係がなく、商品に使用するために画像を販売していないと反論した。