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高島屋の鈴木会長が退任 21年間トップとして指揮

高島屋は22日、代表取締役会長の鈴木弘治氏(78)が3月1日付で取締役特別顧問に退く人事を発表した。鈴木氏は2003年から社長、14年からは会長として約21年間にわたって経営トップを務めてきた。当面は会長職を置かず、代表取締役社長の村田善郎氏(62)が最高経営責任者と最高執行責任者の両方の役割を担う。

22日に鈴木氏から届け出があり、当日受理された。世代交代によって、環境変化に迅速に対応し、グループの成長を加速させる。

鈴木氏は1968年に高島屋に入社。労働組合の委員長を経験した後、経営企画担当役員として名古屋出店プロジェクトを先導し、JR東海との合弁によるジェイアール名古屋タカシマヤの開業を実現させた。常務、専務、副社長を経て03年3月、社長に就任。百貨店市場が逆風にさらされる中、事業構造改革を推進して財務の健全化に手腕を発揮する。子会社でショッピングセンター(SC)運営の東神開発との連携によって、百貨店とSCで周辺エリアを活性化させる「まちづくり戦略」の礎を作った。2000年代、大手百貨店の経営統合が相次ぐ中、阪急阪神百貨店を中核会社とするエイチ・ツー・オー リテイリングとの経営統合を模索したが実現には至らなかった。

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