高島屋新宿店は、春のファッション催事「シンジュク デニム スクランブル(SHINJUKU DENIM SCRAMBLE)」(共催:岡山県倉敷市、3月27日から4月2日)を開催中だ。デニム生地とジーンズの産地として知られる三備地区(岡山県西部と広島県東部)のジーンズブランドを集めたポップアップストアを開き、加工や縫製の職人と機械による実演も披露する。消費者から着なくなったジーンズを回収するボックスも設け、アップサイクルやリサイクルに充てる。
週末の3月30日・31日には、人通りの多いJR口特設広場でワークショップ「コジマ インディゴ ワークス」が開かれた。倉敷市・児島の工場で実際に使われているミシンや刺繍機、レーザー加工機を新宿まで運んだ。消費者が選んだデニム生地や持参したジーンズに熟練の職人が加工を施したり、Tシャツの染色を体験できるなどの企画が人気を集めた。滅多に触れる機会のないジーンズの製造工程に、道ゆく人たちはじっくり見入ったり、スマートフォンで撮影したりしていた。
30日の午後には人気ブランド「レッドカード(RED CARD)」の仕掛け人でジーンズプロデューサーである本澤裕治氏と、児島でオリジナルブランド「イトナミ(ITONAMI)」や宿泊施設を運営する島田舜介氏によるトークショーが開かれた。世界中のアパレル関係者が高く評価する三備地区の魅力や、サステナビリティの取り組みなどについて語った。