なかなか味わい深いランキング、皆様、ご覧いただけましたでしょうか?
これは、中国でファッションブランドのマネジメントを担う企業サンチが定める「ファッション IP」を算出したランキングです。この会社曰く「ファッション IP」とは、文字通りファッション業界の知的財産(Intellectual Property)で、生み出される商品のデザインはもちろん、ブランドやデザイナーのアイデンティティ、市場への影響力、業界の内外への波及力などによって形成されるものと定義しています。そして同社は、中国の検索エンジンである百度(バイドゥ)における検索数や、微博(ウェイボー)と小紅書(シャオホンシュー)、抖音(ドウイン、中国版のティックトック)という3大SNSにおける投稿やそれに対するエンゲージメント、そしてアリババによるECでの売上高などから、このランキングを算出しているそうです。
ランキングについて、少し掘り下げてみましょう。まず大前提として、日本を含む諸外国に比べて、中国では今もストリートファッションが強いことがわかります。「まだストリートなの?」って思うでしょうか?しかし上述の通り、「ファッション IP」が検索エンジンやSNSをベースに算出されるのであれば、ハイプを生み出すのが得意なストリートブランドが強いのは、ある程度頷けるところ。日本でも同様の手法で「ファッション IP」を算出したら、1位が「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」かどうかはわかりませんが、少なくとも「シュプリーム(SUPREME)」などは上位にランクインすることでしょう。「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」とのコラボレーションも、大きなバズを生みましたからね。そして「フィアー オブ ゴッド」については、これを機にディフュージョンラインの“エッセンシャルズ”を覚えておきましょう。みなさん、「ESSENTIALS」と書かれたスエット、みたことありませんか?
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