「マルディメクルディ(MARDI MERCREDI)」「マーティン キム(MATIN KIM)」「マリテ+フランソワ・ジルボー(MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)」。それぞれのブランドの頭文字をとって“3マ”と呼ばれるこれらのブランドが今、韓国のリアルトレンドを席巻。日本や中国、東アジア市場へと影響力を拡大している。世界のMZ世代(20〜30代)を虜にする“3マ”の魅力とは?各ブランドのマーケティングリーダーにブランディング戦略の成功の秘訣を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月29日&5月6日合併号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
ペルソナを設定しないマーケティングが強み
18年にパク・ファモク(Park Hwa Mok)とイ・スヒョンのデザイナーカップルが立ち上げた「マルディメクルディ」は、23年秋冬の卸売売上高が125億ウォン(約14億円)となり、前年比500%以上伸びた。同ブランドのシグネチャーである花柄はあらゆる世代に愛され、中国では上海と杭州に6店舗を構える。フランスのムードをベースに、トレンディーでイージーなデイリーウエアを提案する。メーンターゲットは20代後半から30代の女性だが、実売では40代の支持も強い。
グローバル・ビジネスチームのジョン・ミングク氏はMZ世代に支持を得る要因として、「効率的にコーディネートを組めること、特定のスタイルにとらわれないこと、マーケティング戦略を特定の国に限定しないこと」を挙げる。ジェンダーレス、エイジレスな感覚が浸透する韓国では、かえって年齢や嗜好でターゲティングしないブランディングが若者に“刺さる”ようだ。
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