ファッション
特集 クリエイターの新潮流 第4回 / 全10回

服部プロの一流を引き寄せる“個人力”  「俺がやる」親方気質で旋風起こす

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服部プロの一流を引き寄せる“個人力”  「俺がやる」親方気質で旋風起こす

服部プロ

服部昌孝
PROFILE:(はっとり・まさたか)1985年生まれ、静岡県出身。2012年に独立し、雑誌やブランドのビジュアル制作をはじめ、MV、テレビCM、ドラマ、映画など多岐にわたって活躍する。あいみょんやAwich、RADWIMPS、米津玄師ら人気アーティストたちのスタイリングを手掛ける。20年に服部プロを設立。24-25年秋冬シーズンに始動したモーターサイクルカルチャーが軸のブランド「シデン(紫電)」のディレクターも務める PHOTO:KAZUSHI TOYOTA

服部昌孝は、フリーランスのスタイリストとして2012年に独立以降、ハイブランドからインディーズ、ミュージシャンまでさまざまな場にスタイリングを提供してきた。20年には服部プロを設立し、仕事の幅をさらに広げている。「法人化に興味はなかったが、どうせやるなら面白いことができるハコを作りたかった」。さまざまな表現者が自由に行き交うオルタナティブな空間のように──わずか1人の社員が自らの名を社名に冠した、異質な制作プロダクションの旗が揚がった。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月13日号からの抜粋です)

服部プロの特徴に、スタイリストである服部の強みを生かした強烈な世界観である。スタイリストの一般的なイメージは、洋服を扱うプロというのが主だろう。しかし服部プロの仕事は、被写体のプロデュースや作品作りの監修を一手に引き受ける「ファッションを通じた総合的なスタイリング」までを領域とする。「自分たちのクリエイティブだと胸を張って発信できる仕事にするには、アーティストやマネジメントとの密なコミュニケーションが不可欠」。そう語る服部に信頼を寄せるのは、日本を代表するフィーメールラッパーAwichや、多様な音楽性とグルーヴ感で魅了するバンドALI、ミステリアスな歌手yama、WACK所属のアイドルグループASPら数々の人気者たちである。

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