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「エポカ」富裕層女性に訴求 “着回し”と“エグゼグティブキャリア”の2軸

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  • アウターは暖冬を意識し ショートアウターを大幅増産

三陽商会の「エポカ(EPOCA)」が富裕層の取り込みに力を入れる。2024-25年秋冬からはデザイナーを一新。着回しやすい羽織りやブラウス、パンツなどを積極的に取り入れ、「富裕層女性のデイリーウエア」のポジションをうかがう。昨秋に立ち上げた高価格帯ライン“エポカ ディ バーゼ(EPOCA DI BASE)”では、エグゼグティブキャリアの女性に向けた上質な仕事着の提案を充実させる。

アウターは暖冬を意識し
ショートアウターを大幅増産

24-25年秋冬は、ブランドを象徴するスタイルであるニットトップス&スカートを引き続き推しながら、デイリーに着回ししやすく残暑時期(8月後半〜9月)にも売りやすい、軽衣料とパンツが強化項目。ブラウスとパンツの仕入れ(金額ベース)はそれぞれ前シーズン比1.5倍、カットソーは同2倍に増やす。7月末に投入するトロピカルウールのブラウス、スカート、パンツ(4万2900円、5万8300円、5万3900円)は尾州(愛知県)産の素材を使い、それぞれ単品づかいやセットアップで幅広く着こなしが楽しめる。

アウターは暖冬も見越して、ショート丈アウターの生産数量を同85%増とする計画。9月展開のフリンジミックスツイードのジャケット、ジレ(13万2000円、10万8900円)はカーディガン感覚で楽しめるライトアウターとして提案する。

通常ラインがデイリーウエア色を強める分、高価格ライン“エポカ ディ バーゼ”では仕事着需要をカバーする。通常ラインの1.5倍程度の価格設定で、ジャケットを軸としたフォーマルスタイルを提案する。ジャケット12万1000円〜、コート19万8000円、ドレス12万1000円、スカート6万4900円、パンツ7万5900円、ブラウス4万2900円、ニット5万3900円。常設店では伊勢丹新宿本店、「エポカ ザ ショップ 玉川」、「エポカ ザ ショップ 丸の内」で展開し、ポップアップストアでも認知拡大を図る。

百貨店のキャリアゾーンでは近年、購買力の旺盛な富裕層の取り込みを念頭に置いた、ハイエンドな商品・ブランド開発が活発になっている。「エポカ」の動きもこの流れを汲んだものだ。オンワード樫山の「23区」は上位ブランド「エステータ(ESTETA)」を昨秋、ワールドは「アンタイトル(UNTITLED)」の上位ブランド「オブリオ(AUBLIOT)」を今春デビューさせた。

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