エイチ・ツー・オー リテイリングの2024年3月期連結業績は、小売業の売上高に相当する総額売上高が前期比9.6%増の1兆738億円、営業利益が同2.3倍の261億円、純利益は同33.7%増の219億円だった。総額売上高、営業利益、純利益ともに過去最高となった。
百貨店事業を運営する阪急阪神百貨店の総額売上高は前期比17.2%増の5736億円、営業利益は同2.1倍の217億円。国内売上高も好調に推移したが、記録的円安の影響による免税売上高の増加が増収に大きく貢献した。
特にインバウンドに強い都心店が売り上げをけん引。旗艦店である阪急本店の総額売上高は前年比20.3%増の3140億円で過去最高売り上げを更新した。博多阪急の総額売上高も前年比23.3%増の623億円だった。
エイチ・ツー・オー リテイリングの25年3月期通気業績は、総額売上高で前期比8.3%増の1兆1625億円、営業利益で同1.2%増の265億円、純利益で同18.7%増の260億円と計画。阪急本店は売上高9.8%増の3447億円を見込む。