ファッション

働く女性の秋服、トレンチコートがスタメン落ち? 主役の座は「ジレ」へ

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  • 秋物でも「洗える」率100% 接触冷感や吸湿速乾も重要

ウィメンズのリアルクローズでジレ人気が続いている。コーディネート次第でオフィス、休日のカジュアル、オケージョンにも対応できる汎用性の高さがあり、特にキャリア女性の支持は絶大だ。アイアの「ルーニィ(LOUNIE)」は働く女性に人気のブランドだが、2024年秋(7月後半〜8月)は厳しい残暑への対応もあり、例年定番だったトレンチコートをラインアップから外した。代わりに主役の“アウター”として推すのがジレ。丈や素材違いの5型をそろえ、幅広いニーズに応える。

「ルーニィ」で春秋シーズンのジレ人気はここ2年ほど。野口陽子プレスは「ジャケットやコートのように天気のいい日や室内で暑すぎるという場面は少ないし、脱いだとしても、手に持って邪魔になりにくい」と人気の理由を話す。30代以上のブランド顧客も多いため、「特に子連れのママさんにはありがたられている」。卒入園の時期(2〜3月)にはオケージョン用に、ボウタイブラウスと合わせてジレを買う客が多かったという。

秋物でも「洗える」率100%
接触冷感や吸湿速乾も重要

24年秋の展示会で最も反応がよかったのは、ヒップが隠れる程度の丈のもの。ジレの手軽さと体形カバーを両立しているのがポイントだ。膝丈ほどの長さのロングジレも注目度が高かった。しなやかな生地感でガウン感覚で羽織れ、トレンチコートのような重たさがない。着膨れを気にする女性のために、体のラインに沿うロング&リーンのシルエットに仕上げた。

今年も厳しい残暑が予想される中で、秋服も「洗える」ことはマスト要件になっている。「ルーニィ」の秋の新作100型は全て家庭洗濯可能(一部手洗いを含む)。「シーズンを先取りするという楽しみ方よりも、ジャストタイムで着られることへのニーズはどんどん高まっている。秋物でも『接触冷感』や『吸湿速乾』を積極的にうたい、購買意欲をくすぐっていく」。

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