プレイプロダクトスタジオの「プランク プロジェクト(PRANK PROJECT)」が好調だ。ブランド設立1期目の24年2月期は売上高7億円で着地。2年目はさらに勢いを増し、前年比70%増で進捗している。今期は通期売上高10〜12億円を計画し、期中の黒字化も見えてきた。「5年で30億円」(菅井隆行社長)の当初目標に向け、視界は良好だ。
先に立ち上げた「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」は24年2月期に売上高42億円に達したが、「プランクプロジェクト」は同ブランドよりも「滑り出しは順調」という手ごたえがある。菅井社長は好調の要因について「スタート当初から確固たる世界観をお客さまに提示できたこと。コロナ禍の中で手探りの中で成長してきた『メゾンスペシャル』のノウハウも生きた」と話す。また、顧客の中心層が20代後半の「メゾンスペシャル」に対し、価格帯が1.3倍程度の「プランク プロジェクト」は30代後半以降が中心。「カニバリも少なく、うまく棲み分けられている」。
成長の軸足はアジアへ
ブランドの世界観を守るため、いたずらな出店拡大はしない。今期(25年2月期)は心斎橋店以外に出店計画はなく、「メゾンスペシャル」と同様、国内店舗数は現状から大きく増やす構想はない。
心斎橋店は大阪エリアの潜在顧客を掘り起こすだけでなく、青山の路面店とともに訪日客とのタッチポイントとしての役割を期待する。今後の成長の軸足は海外、特に人気の高まるアジア圏に移す。
現状、ブランド顧客の2割が海外で、グローバル対応の公式ECで売っている。今後は訪日客の来店が見込める青山店と心斎橋店を海外への認知拡大の拠点とし、今期中に中国、韓国などのアジア圏のセレクトショップから海外での卸事業に緒を付ける。
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