訪日客のキャラクターや地域が多様化する中で、インバウンド消費に強いブランドや店舗も変わりつつある。主要都市の路面店ではインバウンド比率が3〜5割にまで高まる中で、施策はどうあるべきか。渋谷パルコから原宿の「アットコスメトーキョー(@cosme TOKYO)」「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」まで、銀座や表参道、渋谷、心斎橋、福岡の主要都市の12店舗・ブランドの動向をまとめた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月20日号からの抜粋です)
免税売り上げ比率
2024年4月
40%
好調ブランド
「トーガ」「グッチ」「ポーターエクスチェンジ」「ヒューマンメイド」「ポケモンセンター」「ニンテンドー トウキョウ」など
日本ブランドの免税売り上げは5〜7割
グローバルニッチ戦略を推進
円安によるインバウンドバブルの中で、絶好調を続けているのが、昨年で開業50周年を迎えた渋谷パルコだ。館全体の売上高にあたる商品取扱高は、前年度58.3%増の358億円(2024年2月期)。劇場や映画館を除くと営業面積は推計1.5万㎡ほどの小ぶりな館でありながら、全国に17館あるパルコの中で1番館になった。直近の4月も売上高は前年同期比44.2%増という好調を維持、25年2月期に400億円台の大台に乗るのはほぼ確実だ。好調の要因は「『唯一無二』を掲げ、ファッション、カルチャー、アート、フードを縦横無尽にミックスしたMD。円安効果もあって日本全国のみならず、世界中から感度の高いお客さまを集めていることが、購買につながっている」(平松有吾・渋谷パルコ店長)という。
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