東洋紡せんいはこのほど、高品質リサイクル綿糸「さいくるこっと」を開発した。インドのパートナー企業と開発した独自技術で反毛とは異なる工程で生地片をわたに戻す。一般的な反毛は粗く裁断し、針の力で素材は引きちぎるため、繊維へのダメージが大きく、繊維長や太さにばらつきが出て品位が低下するが、「さいくるこっと」は、細かく裁断した後にオイリングして空気の力で開繊するため、繊維へのダメージを小さくすることができる。
「さいくるこっと」は原料には管理した良質なリサイクル原料のみを活用するため、高品質を保てるだけでなく、国際リサイクル認証である「GRS(グローバル リサイクル スタンダード)」取得も可能。
東洋紡が公開した資料によると、「さいくるこっと」を20%混にすると、一般的なコットンに比べて水使用量は19%、CO2排出量は12%削減できるという。