「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、2025年春夏メンズ・コレクションをパリで現地時間6月20日に発表した。今シーズンも会場周辺は、黒に身を包んだゲストで埋め尽くされた漆黒のストリート状態だった。黒に黒を重ねるスタイリングは男女問わず比較的ロング丈が多く、フリルやバルーン、ボリュームたっぷりのサルエルパンツなど、特徴的なシルエットが目を引いた。異素材の黒を重ねてスタイリングに奥行きを与えたり、深いブルーや鮮烈なレッドの配色や、山本耀司デザイナー自身のスタイルを彷彿とさせるツバの大きなハットを合わせたりと、クラシカルでありながら退廃的な雰囲気をまとった同ブランドの美学を体現する。黒という共通項があるからこそ、服がそれぞれの個性を際立たせていた。