オートクチュールシーズンは、オーダーメードの服とそれに相応しいビューティルックで人々を魅了する。「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のロマンチックな花びらが咲き誇るルックや、古風な殺人ミステリー作品に着想を得た「シャルル ドゥ ヴィルモラン(CHARLES DE VILMORIN)」など、2024-25年秋冬オートクチュール・コレクション初日と2日目の、創造性に溢れたヘアとメイクアップを紹介する。
「ジャンバティスタ ヴァリ」
「ジャンバティスタ ヴァリ」は、シルクのロマンチックなドレスから飛び出したような花びらでモデルの顔を彩った。花びらはピンクや黄、白など、さまざまな色調で用意した。
「スキャパレリ」
「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のショーは、多くのモデルの頭部をベージュやブルー、グレーのチュールで包み、幽玄で神秘的な印象を与えた。アーティスティック・ディレクターのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)によると、シュルレアリストの超感覚的なバレエが着想源だという。
「イリス ヴァン ヘルペン」
「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」がギャラリーのようなスペースの壁に展示した、オランダ人デザイナーによるルックの1つは、ドレスやケープだけでなく、モデルの頬やこめかみまでをドットで飾った。
「トム ブラウン」
「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、ベージュのモスリンの洋服に身を包み、白やエクリュ、グレー、黒などの漆喰でショートの巻き髪を固めたようなヘアスタイルのルックを披露した。
「フアナ マルティン」
「フアナ マルティン(JUANA MARTIN)」では、上下黒のアイラインを縁取り、目の周りを赤で大胆に囲んだモデルが登場した。
「シャルル ドゥ ヴィルモラン」
「シャルル ドゥ ヴィルモラン」ではスモーキーなアイメイクに、目と鼻の間のシルバーが際立っていた。古風な殺人ミステリー作品のゴシック・ファンタジーな登場人物が着想源だったという。