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売上高1000億円を突破した資生堂「ナーズ」 キーマンに聞く絶好調の理由

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PROFILE: (左)桑村真波/NARSコンプレックス/スキンケア新商品企画開発部ヴァイスプレジデント (右)山中美樹/資生堂ジャパン ナーズ ブランドマネージャー

(左)桑村真波/NARSコンプレックス/スキンケア新商品企画開発部ヴァイスプレジデント<br />
(右)山中美樹/資生堂ジャパン ナーズ ブランドマネージャー
PROFILE: PROFILE:(くわむら・まなみ)2007年にNARS Cosmeticsに入社。「ナーズ」のコンプレックス/スキンケア新商品企画開発部ヴァイスプレジデントとして、市場トレンドなどを視野に入れたた処方戦略の開発を統括し、コンプレクションとスキンケアのカテゴリーを2ケタ成長へと導く。フランソワ・ナーズのフィロソフィーを体現し、ブランドのイメージを高める、アイコニックかつハイクオリティーな商品づくりを実現する (やまなか・みき)大学卒業後、2008年に資生堂に入社。東日本デパート営業本部に配属され、首都圏エリアを担当。12年から「クレ・ド・ポー ボーテ」のマーケティングを担当。産休・育休を経て、16年から「ナーズ」の国内マーケティングを担当。2回目の産休・育休後に再び復帰し、19年から「ローラ メルシエ」の国内マーケティング、アシスタントブランドマネージャーとして活動する。22年7月に「ナーズ」のアシスタントブランドマネージャーに就任。23年1月から現職 PHOTO:TAMEKI OSHIRO 

資生堂のブランドポートフォリオの中で、全ての地域でグローバル最重点育成ブランドとして定められている「ナーズ(NARS)」の躍進が止まらない。2021年から3期連続で2ケタ成長を達成し、23年度は「シセイドウ(SHISEIDO)」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BAAUTE)」に次ぐ、売上高1000億円を突破した3つ目のブランドとなった。

継続して好調を支えるのは、“リフ粉”の愛称で親しまれている“ライトリフレクティングセッティングパウダー”を筆頭に、話題性を兼ね備えた商品力の高いラインアップと、創業当時からブレない“哲学”にある。そこで、「ナーズ」の国内市場を管轄する資生堂ジャパンの山中美樹ナーズ ジャパン ブランドマネージャーと、創設者でありクリエイティブディレクターのフランソワ・ナーズ(Francois Nars)のもとで商品開発を手がける桑村真波 NARSコンプレックス/スキンケア新商品企画開発部ヴァイスプレジデントに、ブランド誕生30周年を迎える「ナーズ」の好調理由とモノ作りの考え方を聞いた。

WWD:グローバル全体で好調であるが、日本事業の商況は。

山中美樹ナーズ ジャパン ブランドマネージャー(以下、山中):国内も好調に推移する。23年度は、パウダーカテゴリーの売り上げが前年の1.5倍と成長し、全体をけん引した。ブランドを象徴する“ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N”が根強い支持を集めているほか、昨年数量限定で発売したマーブルタイプの限定カラー“ライトリフレクティング プリズマティックパウダー”もヒットした。

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