シルクジャガードの小倉織物は、端切れのシルクをサングラスのレンズに貼り付けた新しい形の“サングラス”を27日に発売した。
“キヌ グラス(KINU GLASS)”は、サステナビリティの観点から織る際に余ったシルクをレンズに貼り付けている。同社が拠点とする石川県を復興に向けて元気づけたいという思いから石川・小松の眼鏡店「メガネの森」とコラボして制作した。
3万3500円の価格で8種類をラインアップする。通常のサングラスとは異なり目にかけることはできないが、頭にかけたり胸元に差すファッションアイテムとしての着用を推奨している。注文を受けてから職人が手で貼っていくため、受注生産制を採用。該当商品に貼る布がなくなり次第、アイテムの販売は終了する。
小倉織物は1895年に石川・小松で創業したシルクジャガードを手掛ける企業。日本の皇室から海外のロイヤルファミリーへの贈り物などに使用され、「マメ クロゴウチ」のコレクション用生地にも採用されている。2023年7月には、初のファクトリーブランド「オグラ(OGURA)」を立ち上げた。