コーセーは、2016年3月期の連結決算を発表した。売上高は対前年比117.1%の2433億9000万円、営業利益が同152.9%の346億3400万円、経常利益が同137.7%の345億6600万円、純利益が同154.7%の186億5500万円となった。
08年4月から推進する「守り」と「攻め」の改革が実を結び、既存事業の業績が伸長した他、国内でのインバウンド需要の拡大、前期に買収したタルト社が予想を上回る業績を残した。また、積極的な販売費の投入による増収効果、一般管理費の効率的な運用などにより、売り上げ、利益とも3期連続で過去最高を更新した。
事業部別では、化粧品事業が「アルビオン」「コスメデコルテ」「ジルスチュアート」などのハイプレステージブランドの他、30周年を迎えたスキンケアブランド「雪肌精」などがけん引し、売上高は同117.9%の1801億6800万円だった。コスメタリー事業もシートマスク「クリアターン」や日焼け止め「サンカット」などが貢献し、同114.6%の609億8700万円となった。その他事業は、アメニティー製品やOEM生産の受注が増加し、同124.1%の22億3400万円だった。
今期の売上高は同104.4%の2540億円、営業利益が同103.9%の360億円、経常利益が104.7%の362億円、純利益が同112%の209億円を目指す。