繊維商社は主に3つの系統に分けられる。ルーツによって社風や強みも違うので、セットで覚えよう。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月1日号からの抜粋です)
端数は切り捨て ▲赤字 各社の決算資料などから作成
合繊メーカー系列
合繊メーカー傘下の繊維商社は、もともと世界中に拠点を持つ合繊メーカーの物流機能を担うために誕生した。だが東レを除き、大手合繊メーカーは2000年代後半から本体の繊維事業を子会社の繊維商社に統合し、繊維商社自体が開発機能も有している。
帝人フロンティア
TEIJIN FRONTIER / since 1869
売上高 2004億円
経常利益 50億円
2024年3月期
PETリサイクルで世界最先端
繊維センシングも強化
商社でありながら、タイや中国、日本に糸やテキスタイルの強力な開発・生産拠点を構える、ハイブリッド型繊維商社。繊維to繊維実現のため新しいポリエステルのケミカルリサイクル技術の開発や使用済み衣料品の循環型リサイクルの仕組みづくりに取組む。
東洋紡せんい
TOYOBO TEXTILE / since 2008
売上高 280億円
営業利益 4.1億円
2024年3月期
渋沢栄一創業の名門企業
「マナード」は永遠の名品
東洋紡は、新紙幣にも登場する渋沢栄一創業の名門企業。日本発の技術で、天然繊維と合繊をミックスして生まれた「マナード(Manerd)」、超長綿使いの「マスターシード(Masterseed)」は、開発から数十年たっても色あせない伝説の名品
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