デイトナ・インターナショナルの「フリークス ストア(FREAK'S STORE)」は2024年春夏シーズンに始動したウィメンズの新ライン「ザ ヤーン フリークス ストア(THE YARN.FREAK'S STORE)」で、手薄だった20代後半〜30代前半の層を狙う。平均価格は「フリークスストア」の1.5倍ほどに設定し、「フリークス ストア」を卒業した顧客にも響く大人のカジュアルスタイルを提案する。「フリークス ストア」全店および公式ECサイト、「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」で販売中で、「すでに新規顧客獲得の手応え得ている」と広報担当者。同社は30~40代向けのキャリア服を提案する「アーセンス(ARESENSE)」を今年2月に終了している。「『アーセンス』では、きれい目に振りすぎてしまった反省があった。今回は『フリークス ストア』とかけ離れずにいかに大人っぽさを演出できるかを意識した」という。
インド刺しゅうのワンピースなどが好評
ファーストシーズンは、メンズライクなチノ素材のワイドパンツ(1万4993円)など「フリークス ストア」と通ずるテイストは残しつつも、これまでは挑戦できなかった、レースを贅沢に使用したブラウス(1万2980円)やインドレースを使ったワンピース(1万4993円)などをキーアイテムとして打ち出した。中でも店頭では立体的な花のモチーフを刺しゅうしたキャミソールワンピース(1万1800円)が好感触だったという。またコットンリブのカーディガンとタンクトップのセットアップ(7975円)など、タイトフィットなシルエットも特徴だ。商品企画の担当者は、「カジュアルだけど上品さも備える親しみやすい女性像を表現していきたい」と話す。
アメリカンカジュアルを強みとする「フリークス ストア」の顧客層は20代前半が中心だ。「売り場スタッフも若年化し、ベテランスタッフが活躍できる場が少なくなっていた。インナーブランディングとしてもテイスト幅を広げる必要性を感じていた」という。「ザ ヤーン フリークス ストア」はまずは「フリークス ストア」の既存店でコーナーを設けて販売し、「ゆくゆくはアトレ恵比寿やルミネ有楽町など、女性客に強い館も狙っていきたい」。