三越伊勢丹ホールディングスは今日18日から、伊勢丹新宿店、三越日本橋店、三越銀座店でセールを開始した。同社広報によると、「伊勢丹新宿店は10時のオープン前に、本館・メンズ館合わせて約4000人が列を作った。昨年夏のセール時の人出とほぼ同じ」という。ただ、初売りとセールの開始日が同じだったでは昨年の1月2日には1万3000人が行列を作っており、例年に比べ3分の1以下の人出になった。三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・社長は、「出足としては予想以上。(2週間後れで)不利な状況ではあるが、1月前半は防寒のプロパーを増やすなどして対応してきた。1月前半の基幹3店は7掛けだったが、1月が悪いのは覚悟の上。(商品)カレンダーを正常に改め、価格への信頼を取り戻さなくてはならない」と語った。
気温が1℃という冷え込みの厳しい中、友人2人とメンズ館に並んでいた20代のアパレル業の男性は「『ステファン シュナイダー』のコートを買うために来た。セールでは買わずに我慢していた」という声がある一方、本館に並んだ40代の女性は、「毎年欠かさず初日に来ている。すでに他店のセールで冬物を買ってしまった。例年ならば、これを買うぞと気合いを入れて行くが、今年は良い物が安ければ買おう。そんなテンションに下がった」という声もあった。