ファッション
特集 多様化する登山市場2024 第6回 / 全6回

世田谷の注目ショップ「山荘 飯島」 ファッションと山の“どちらでもなく、どちらでもある”

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山の楽しみ方が多様化する中で、他で見たことのない山のファッションやギアを求める声も増えている。ここでは、尖った提案やユニークな視点で登山好きからもそれ以外からも注目を集めている、「山岳制服振興会」「山荘 飯島」を紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月15日号からの抜粋です)

東京・世田谷にちょっと変わった登山用品店、その名も「山荘 飯島」があると聞いて訪ねると、平日昼間にも関わらず入店待ちの先客がいた。小さな店で、ちょうど別注商品の発売日だったとは言え、経堂からは徒歩15分弱、桜上水からは20分強という立地。登山だけの店ではなく、かといってファッションの店というわけでもない。間を突く絶妙なコンセプトで、ファンを魅了している

同店の田窪朗オーナーは2012年ごろから山を楽しむようになり、その中で「山で流行ったものは、5年後ぐらいにファッションとしても広がる傾向がある」と感じていた。例えば、アウトドアブランドでは昔から機能素材として定番のメリノウールTシャツを、数年前からデザイナーズブランドもよく作るようになっている。トレイルランナーやハイカー愛用の「ルナサンダル」は、山で定着した後にメンズファッション誌がこぞって取り上げるようになった。「山荘 飯島」を21年9月にオープンする前に田窪オーナーが勤めていたのは、メンズのトラッドブランドや輸入生地商社。「そうした自分のファッション業界での経験と山をミックスして、機能性がしっかりした山の服をファッションの感覚や普段着っぽい感覚で提案したら、他になくて面白いんじゃないかと考えた」。

レア生地もそろうオーダーシャツ

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