ビジネス
特集 “個性”が広げる百貨店の可能性 第7回

数百万円超えの商材を担当する松屋銀座・時計バイヤーの仕事術「デスクワークばかりだと顧客の輪郭がぼやける」

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PROFILE: 波切悠大/ショップMD部MD二課バイヤー

波切悠大/ショップMD部MD二課バイヤー
PROFILE: (なみきり・ゆうだい)2013年に松屋に入社し、松屋銀座のキャリアスタイルに配属。15年に松屋東京丸の内店(現在は閉店)に異動。同年に松屋銀座に戻り、婦人雑貨に配属。16年9月から宝飾・時計売り場のアシスタントバイヤーを経て、20年から現職
松屋
MATSUYA

バイヤーの枠にとらわれない仕事で
顧客、販売員、外商員の視点を養う

松屋銀座の宝飾・時計売り場は好調のためフロア面積を1.4倍に増床する工事中だ。そんな活気あるフロアの勢いを加速させるのが波切悠大バイヤーだ。百貨店のバイヤーといえば取引先との交渉がメイン業務だが、波切さんは顧客だけでなく外商員、販売員の視点を併せ持つことで職種の枠を超えて貢献する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月22日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

波切さんはバイヤーでありながら数名の顧客を持ち、月に1〜2回ほど外販(外商員が顧客の家に訪れて商品提案すること)を実施している。「デスクワークばかりだとどうしても顧客の輪郭がぼやけてくる。自分で接客をしたり外商に同伴して顧客のフィールドに足を踏み入れたりすることで、顧客の趣味嗜好やライフスタイル、細かいニーズなどが分かる。宝飾・時計は他商材より誰がどの商品を買ったかという売り上げの内訳を把握しやすい商材だからこそ、この重要性が増す」と話す。「例えば、手巻き式の時計を煩わしいと感じるお客さまもいれば、魅力的に感じる方もいる。そういった細かい視線を外商が日頃から顧客に向けていると知ることに意味がある」と続ける。こういったリアルな肌感覚を販促施策やMDに生かしている。

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