デッカーズジャパンが運営するスポーツサンダル主力の「テバ(TEVA)」で、6月に発売した同ブランド初のトレイルランニング用サンダル“アベントレイル”(メンズ、ウィメンズ各2万900円)が売れている。オープントウ仕様でトレランシューズ以上の開放感や自由度を実現しつつ、足をしっかり固定しサポート力も発揮。国内では公式ECのほか、さかいやスポーツやアートスポーツなどのトレランに強い専門店で販売している。「発売から約1カ月で、サイズにもよるがほぼ完売状態」とPR担当者。
同モデルは、米デッカーズブランズ傘下で急成長中の「ホカ(HOKA)」の共同創業者であり、デッカーズのイノベーション部門のグローバルバイスプレジデント(VP)も務めるジャン・リュック・ディアード(Jean-Luc Diard)が開発を手掛けた。ダブルストラップで足全体をしっかり固定し、かかと部分は足に合わせて自由に調節が可能。ミッドソールは、下り坂でもクッション性を発揮するように硬度の異なる素材を重ねている。また、ナイロンプレート内蔵で推進力を安定させ、ねじれを補正する。アウトソールはグリップ力の高い「テバ」オリジナルソールを使用した。
ディアードVPのトレランシューズでの知見を詰め込んで開発しており、従来「テバ」が提案してきたスポーツサンダルとは異なる、今までにないカテゴリーを作り出すアイテムとして位置付けている。国内向けのキャンペーンビジュアルには、日本を代表する山岳ランナーの1人、上田瑠偉選手を起用した。
スポーツサンダルのイメージが強い「テバ」だが、秋冬物企画にも近年注力。2024-25年秋冬物では、今米国の若者に人気という気軽なハイキングを意味する“ライト&ファストハイク”向けの「ハイキングとトレイルランニングの機能が融合した」シューズの“トレイルワインダー ロー”(1万9800円)や、凍結した路面などでもグリップの効きやすいウィンターブーツ(2万8600円)などをそろえている。