「WWDJAPAN」は8月19日号で、「終わらない夏、始まらない冬」特集を実施しました。暖冬の中、この秋冬はウールコートを減らす一方、軽い羽織物やブルゾンに比重を移すブランドが増えています。
でも世の中のファッション好きの皆さん、それで満足ですか?気温にかかわらず、背筋がピンと伸びるような“一張羅”が欲しいという人もゼッタイいるはずですよね。
ただ、まだまだうだるような猛暑日が続き、真冬の気分を先取りするのは難しいのも事実。そんな方々のために、とっておきの一言を差し上げます。
「猛暑は、もういいっしょ?」。
……さて、ちょっぴり(かなり?)“サムさ”を感じられたところで、この秋冬のメインアウター候補をチェックしてみましょう。今回は、「プランク プロジェクト(PRANK PROJECT)」「エトレトウキョウ(ETRE TOKYO)」から。
マニッシュなダブルブレストを
シャギーのソフトな素材で中和
プレイプロダクトスタジオの「プランク プロジェクト」からは、イタリアの老舗ファブリックメーカーが手掛けた再生シャギーウールのダブルブレストコート(5万5000円)がエントリー。形はメンズライクだが、ソフトな素材感で女らしさも感じることができる。トレンドの「グランパコア」(おじいちゃんのクローゼットから引っ張ってきたような、いなたい服を着こなすスタイル)にマッチする、大判のチェック柄が目を引く。無地もラインアップするが、展示会ではチェック柄の方が反応が良かったという。
「動き出しは真冬になってから」(担当者)と予想するが、前年も一定の需要があったダウンジャケット(4万8000円)も推しアイテム。リバーシブル仕様で、タフタとチュールの異なる素材感を楽しめる。
絶滅危惧種のフルレングスと
高級ラムウールで格別のムード
HYBESの「エトレトウキョウ」が推す一張羅は、ダブルブレストウールコート(5万5000円)。高級ラムウール100%のコート生地に毛羽を立て、特殊な表面に仕上げたウォーム感のあるオリジナル生地が特徴だ。
モデル着用を見れば分かる、地面に届くスレスレのフルレングス。各社、暖冬の中ではショート〜ミドル丈が多数派だ。もはや絶滅危惧種になったスーパーロング丈だが、それゆえ唯一無二のムードを感じることができるはずだ。表面に施されたナッピング加工が毛抜けを防ぎ、しなやかなで柔らかくふんわりとした肌触りを味わえる。大きめの衿は、ボタンを止めてスタンドカラーとしても着用も可能だ。店頭には11月ごろ入荷予定。先行受注会にて事前予約を行った。
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