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特集 日本一売れる「港区マーケット」 第1回 / 全8回

「港区マーケット」肥沃な足元商圏の実像

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  • 進化する六本木、麻布台、虎ノ門

「港区マーケット」の存在感が増している。港区はもともとファッションの街だった青山を別にすれば、大きなショッピングエリアはなかった。それが2003年の六本木ヒルズ開業をきっかけに街の性格が大きく変貌。気が付けばラグジュアリーブランドやセレクトショップの激戦区になっている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月2日号からの抜粋です。無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

進化する六本木、麻布台、虎ノ門

「こんなに高いものがポンポン売れるのか」―。ベイクルーズの古峯正佳副社長は驚いた。今年2月、虎ノ門ヒルズに開店した旗艦店「セレクト バイ ベイクルーズ(SELECT BY BAYCREW’S)」では、ハイブランドのバッグやアクセサリー、希少なビンテージジーンズ、アンティーク時計など、数10万円から100万円以上の商品がコンスタントによく売れる。同社は六本木ヒルズにも出店しており、エリアに富裕層が多いことは分かっていたが、高額品を手厚く集めた「セレクト」でその購買力のすごみを痛感したという。

セレクトショップは主に原宿や渋谷など渋谷区で発展した業態だが、実はこの10数年で六本木など港区の店舗が一番店(売り上げ全国1位)になる事例が続出している。買い支えるのは30〜40代を中心とした港区住民だ。六本木ヒルズや東京ミッドタウンは足元商圏が強く、ファッションの店舗では売り上げに占める港区住民の割合が3〜4割に達する。もちろんインバウンド(訪日客)も含めた広域からも客は来るが、中心となるのは足元の消費者だ。これが銀座や新宿、渋谷など他の繁華街との違いといえる。

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