都心3区(千代田区、中央区、港区)の中で、港区は富裕層が職住近接のライフスタイルを送り、大使館や外資企業が集中し、大型の再開発が相次ぐなどの特徴を持っている。商業施設に関していえば、広域からも人を集めるが、足元商圏の住民が落とす金額が非常に大きい。港区の際立ったキャラクターを4つのトピックスで紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月2日号からの抜粋です)
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「平均所得」がダントツ日本一
所得の多さはずば抜けている。総務省の調査を「東洋経済」がまとめたランキングによると、「納税義務者1人あたり所得」は1396万円で、2位の千代田区に大差をつけている。東京23区の他の区に比べて2〜3倍の水準だ。古くから青山、赤坂、麻布、白金といった高級住宅街を擁しているが、近年は港区のブランド力に引かれた若い富裕層が移り住むようになった。所得には給与だけではなく、株式譲渡、株式配当、土地の売却などが含まれる。上位の富裕層が平均値をかなり底上げしていると見られる。
納税義務者1人あたり所得トップ10
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