「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」は9月5日、新たな最高経営責任者(CEO)として、バスティアン・ダグザン(Bastien Daguzan)=ジャックムス(JACQUEMUS)前社長兼CEOを任命した。アルフレッド・チャン(Alfred Chang)CEOの後任となる。
「フィアー オブ ゴッド」は、13年にジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)がロサンゼルスで立ち上げたラグジュアリー・ストリートブランド。これまでカニエ・ウェスト(Kanye West、現イェ)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)と共にツアーグッズを手掛けたり、「ヴァンズ(VANS)」「レディメイド(READYMADE)」「ナイキ(NIKE)」「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」(現「ゼニア」)と協業したりしてきた。
ロレンゾ創業者は、「新章を迎えた『フィアー オブ ゴッド』を、バスティアンが率いてくれることをうれしく思う。私はブランドの未来像について常に強い確信を抱いていたが、これでそこへの道筋が明確になった」と語った。
また、同ブランドは、「ダグザン新CEOのリーダーシップの下、ブランドは新時代を迎える。特にブランドの認知度の向上や、ECおよびグローバルな販売網の強化にフォーカスし、世界中の顧客にシームレスなアクセシビリティーを提供していきたい」と声明を発表した。
ダグザン新CEOの経歴について
ダグザン新CEOは、1984年フランス生まれ。2009年から13年までクリス ヴァン アッシュ(KRIS VAN ASSCHE)でデベロップメント・ディレクターを務めた後、13年にルメール(LEMAIRE)のCEOに就任。17年3月にプーチ(PUIG)が擁するパコ ラバンヌ(PACO RABANNE、現ラバンヌ)のジェネラル・ディレクターに就任してからは、同ブランドのリブランディングを指揮し、2年間で売り上げを3倍に伸ばしている。その当時からジャックムスのコンサルティングを引き受けていたこともあり、22年5月にCEOに就任。23年12月に退任した。