ファッション

ユナイテッドアローズが丸の内店を刷新 「ちゃんとした服に出合える」期待に応えたい

ユナイテッドアローズは9月12日に、ユナイテッドアローズ 丸の内をリニューアルオープンする。消費者の価値観の変化を踏まえ、約1年半かけて内装や商品ラインアップを大幅に見直した。板谷迅ヴァイスプレジデントUA本部本部長は「緊張感よりも自然体でいられる居心地の良さを求めるのが今の価値観」と話し、店内は従来の重厚感のある非日常的な空間から照明を明るくして開放感を重視した。商品軸では「豊かさ」と「上質感」をキーワードに、他店と比較してデザイナーズブランドの仕入れ率を高めている。全体はオリジナル6割、仕入れ4割で構成する。

六本木店、原宿店に並ぶ旗艦店である丸の内店は、コロナ禍で大きな打撃を受けた。ただ、回復も早かった。40代を中心としたビジネスパーソンの戻りに加え、30代のファミリー層も来店するようになった。板谷部長は「みなさまが久しぶりにちゃんとした服を買いたいと思った時に、思い出してもらえるのがこの店なんだと感じたことがリニューアルのきっかけになった。改めて『ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)』ブランドに期待されていることは何かを考え、行き着いたのは『ユナイテッドアローズ』のど真ん中。上品で上質な品ぞろえを求めるお客さまの声にきちんと応えていきたい」と意気込む。

お客さまの期待を超える「顧客感動」を目指して

「今の時代のリアルクローズ」として「サカイ(SACAI)」「アプレッセ(A.PRESSE)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを強化ブランドに挙げる。商品バリエーションの広さを見せるため、陳列する商品量は増やしつつも、空間を広く使って圧迫感を減らしている。「オンとオフで着る服を区別しない人も増えているなか、こちらからオケージョンごとに着るものを提案するのはナンセンス」と考え、カテゴリーで分けずにスタイリングで見せる点も特徴だ。

販売スタッフは販売力のある「精鋭スタッフをそろえた」という。板谷部長は「これまでは社として『顧客満足』を標語に掲げてきたが、現在は松崎(善則社長執行役員CEO)の号令の下、お客さまの期待を超えると言う意味の『顧客感動』を目指している。お客さまがどんな気分になりたいのかといった潜在欲求を汲み取り、感動を与える店を目指したい」と語る。

同店限定で「ユーゲン(HEUGN)」のブレザー、「バトナー(BATONER)」のドライバーズニット、「近沢レース店」ハンカチ、UAのショッパーをレザーで再現したバッグなどの別注アイテムも多数用意。また12〜23日まで「ハイク(HYKE)」のポップアップイベントも予定する。

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