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特集 販売員特集2024

“好き”が引き寄せた香水を知識や情報の提供で共感し合う 「ラトリエ デ パルファム」松屋銀座店の田村敏之さん

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PROFILE: 田村敏之さん/「ラトリエ デ パルファム」松屋銀座店チーフ

田村敏之さん/「ラトリエ デ パルファム」松屋銀座店チーフ
PROFILE: (たむら・としゆき)1972年北海道生まれ。3歳半から東京で育つ。高校卒業後、赤坂プリンスホテルでキャリアをスタート。約7年間、客室係やスーベニアショップで販売に携わる。転職し、「星の王子さま」の版権管理会社で働く。大丸東京店で吉田カバンの販売員を経て、「ペンハリガン」の日本法人に入社。百貨店で販売を手掛け、「ペンハリガン」の輸入販売元がブルーベル・ジャパンへ移行した2015年、同社へ入社。「ラトリエ デ パルファム」の販売員として活躍後、23年から現職 PHOTO:SHUHEI SHINE

ブルーベル・ジャパンの田村敏之さんは、同社が展開するフレグランスセレクトショップの「ラトリエ デ パルファム(L’ATELIER DE PARFUMS)」松屋銀座店チーフを務めている。香りは目に見えず、嗅覚に直結する感覚的なもの。市場のトレンドはあるとはいえ、より各消費者の感覚や嗜好に左右される特殊な商材だ。販売力はもちろんだが、商品や香りに対する専門知識や感覚に訴える説得力が必要になる。田村さんは、同社独自のパルファム ソムリエの資格を持つ香水のスペシャリスト。ここ数年の香水ブームにより多様化する消費者のニーズに応えている。彼は、「好きなものに対して共感し合い、お客さまと一緒に盛り上がるのが楽しいです」と話す。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号から抜粋・加筆しています)

“好き”が引き寄せた販売員の仕事と香水

田村さんは、実家が飲食店を営んでおり、幼少のころから接客が身近だったこともあり、販売員を目指していた。当時、販売職の募集は女性が中心だったため、赤坂プリンスホテルの客室係としてキャリアをスタート。その後、ホテル内のスーベニアショップへ異動になり、『やはり販売は面白い』と確信したそうだ。そして通勤時に出合っ

たのがフレグランスだった。駅で人とすれ違い、その人が着けていた香水を『いい香り』と思ったそうだ。そして、偶然、百貨店で同じ香りを見つけて、趣味として香水を楽しむようになった。その後、転職してバッグの販売をしていたが、知人からイギリス発フレグランス『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』の日本法人を紹介された。今でこそ、性別、年齢のバリアがなくなってきているが、当時の香水の販売員はほとんどが女性。しかし田村さんは、「やってみよう」と決心し、入社した。自分の“好き”が販売員の仕事と香水という商材両方を引き寄せたのだ。

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