Z世代から101歳まで32人のエース販売員が登場
2011年から続く「WWDJAPAN」恒例の販売員特集には、今回、勢いのあるZ世代から超ベテランの101歳まで例年以上にバラエティーにとんだ顔ぶれがそろった。接客スタイルは扱う商品から販売員個人のパーソナリティーの違いもあって実にさまざまだ。最後まで読めば販売という仕事の奥深さが伝わることだろう。
販売員を取り巻く環境は時代とともに変化している。特にSNSを活用した顧客コミュニケーションやオンライン接客は小売業に革命をもたらした。店舗や場所という物理的な制約を超えて1人の販売員が広域の客とつながることができる。インフルエンサーの販売員に接客してもらうことを目的に、数百キロの距離を移動するファンも今や珍しくない。売り上げを稼ぐエース販売員は、企業に多大な利益をもたらす存在になった。デジタルによって販売員の仕事と役割は「拡張」したといってよい。
一方で求められる本質はあまり変わらない。消費者が「この人から買いたい!」と強く思わせる販売員の人間的魅力だ。それは商品知識や接客態度はもちろん、顧客を深く理解し、満足を高めようとする真摯な姿勢に尽きる。本特集に登場する31社32人のエース販売員の仕事術には、普遍的なビジネスのヒントがたくさん詰まっている。(この特集は「WWDJAPAN」2024年9月23日号からの抜粋です)