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特集 販売員特集2024 第20回

厳しい顧客と先輩に鍛えられ、老舗の心意気を伝える 「ポール・スチュアート」青山本店・森田匠さん

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PROFILE: 森田匠さん/三陽商会「ポール・スチュアート」青山本店副店長 

森田匠さん/三陽商会「ポール・スチュアート」青山本店副店長 
PROFILE: (もりた・たくみ)1982年8月生まれ、東京出身。2006年に三陽商会に新卒入社。メンズのライセンスブランドに配属され、29歳から「ポール・スチュアート」へ。伊勢丹新宿本店、伊勢丹立川店などを経て、20年の青山本店オープンで副店長に PHOTO:KAORI TOMABECHI

30歳を目前にして今後のキャリアを考える中で「この仕事を続けていくのであれば、スーツの販売ができるようになりたい」と思い、「ポール・スチュアート(PAUL STUART)」への異動希望を出した。29歳で「ポール・スチュアート」伊勢丹新宿本店、その半年後には伊勢丹立川店で店長を経験した。転機は銀座店(現在は閉店)へ異動だった。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号から抜粋・加筆しています)

「当時の銀座店は50代のベテランスタッフがそろう最高級店。私は店長経験者なのに一番下の立場になりました。でもそこでの経験は今に生きています」。シャツ・タイ売り場を担当した。圧倒的な商品量に驚いた。ガラスケースに収められているネクタイは2000本以上、シャツも70~80型はあり、商品知識などを勉強する日々。

当時の銀座店の客層は、自分よりも年齢も地位も高い客がほとんど。商品知識はもちろん、所作や言葉使いなど、客層に合わせた接客応対も身に着けなくてはならなかった。スーツとシャツとネクタイの色合わせ、柄合わせのセオリーなど、着こなし方も研究していかなくてならなない。

「分からないことが出てきたら、スマホで検索して、メモして、とにかく一から勉強し直しました。先輩から言われたことは『ミスは命取りになるから、お客さまの話をよく聞き、ミスが無いように確認すること』です」

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