PROFILE: 金愛那/「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」麻布台店店長
1803年創業の総合美容専門店「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」(以下、ビュリー)は今年4月、日本で2店舗目となる旗艦店を麻布台ヒルズにオープンした。店長の金愛那さんは新卒から「ビュリー」でキャリアを築いた人物だ。わずか入社3カ月で大阪梅田店の店長職に就き、神戸店のオープンに伴って異動。店長として、パリと日本にしかないカフェ併設店を軌道に乗せて高く評価された。「フランスに来たみたい」「『ビュリー』をきっかけに神戸の街が盛んになった」との声が届き、カフェには2時間半の行列ができた。その後、麻布台店のオープンに際して、店長に就任して上京した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号から抜粋・加筆しています)
「ビュリー」で華々しいキャリアを築いてきた金さんだが、大切にしているのは非日常な店舗の空間作りと親しみやすい接客のコントラストだ。ラムダン・トゥアミ(Ramdane Touhami)がフランスの職人を起用して手掛けた上質な内装の店舗を「劇場」に例え、スタッフが「演者」、商品が「宝物」となり、入場した顧客へ非日常感を演出する。そんな中、金さんの物腰が柔らかく親しみの込もった接客を受けると、顧客は家へ帰ってきたような安心感の中、特別な気持ちで商品を選ぶことができる。同僚は「思わず居座りたくなる接客。柔らかさと引き込む力がある」と称し、中には「このお店に“帰ってきたい”」と店を家のように語る顧客もいるという。「ものを売っている認識はあまりない。全ての商品にストーリーがあるので、物語を1つでも持ち帰ってもらえたら」とほほ笑む金さん。
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