1996年に一世を風靡した初代「たまごっち」は約30年経った現在、改めて若者から厚い支持を受ける。ストリートスナップでもキーホルダーとしてカバンに「たまごっち」を付ける姿が多く見られた。さらに富士フイルム(FUJIFILM)のインスタントカメラやジュニア向けブランド「エンジェルブルー(ANGEL BLUE)」「メゾ ピアノ ジュニア(MEZZO PIANO JUNIOR)」も今再び注目を集める。リバイバルをどう受け入れ、どんな施策を講じているのか、各ブランドの担当者に人気再燃の現状を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月21日号からの抜粋です)
「たまごっち」
BANDAI
1996年11月23日に発売し、“デジタルペット”を育成する玩具として女子高生を中心に大ブームを巻き起こした。第1次ブームは初代「たまごっち」発売時。並んでも買えない人がいたり、本社に問い合わせが多く寄せられたりした。現在は小学生から、Y2Kファッションを楽しむ10代、当時遊んでいた20~30代、さらにインバウンドまで、幅広い世代をターゲットとしている。今年、“祝ケータイかいツー!たまごっちプラス”発売20周年を記念した渋谷のポップアップでは、新作“たまごっち コネクション”が3日で完売。SNS告知では平成を連想させるガラケーやタイルシールと一緒に撮影した画像を投稿し、エモさを意識した。初代を購入していた世代が親になり懐かしい気持ちで購入し、親子2世代で受け入れられている。ただ懐かしいだけではなく、グリッターやパールを入れた新たなデザインや進化した遊びなど「懐かしいけど新しい」部分があることもヒットにつながった。新施策としてコスメも発売し、UGC投稿が広く拡散され、売り切れ店舗も続出した。
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