ファッションでDXを推進する上で必要なことはなんだろうか。そもそも、なぜ今DXなのか。さらに言えば、DXは本当に必要なのか。猛烈なスピードでインターネット&デジタル化の波が訪れているが、DXに取り組む理由はそれだけではない。背景と取り組む理由を知っておこう。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月18日号からの抜粋です)
1. 失われた30年と
落ち続ける競争力
スイスのビジネススクールIMDが毎年発表する2024年版「世界競争力年鑑」によると、日本は38位で過去最低を更新した。日本はバブル崩壊直前の1992年に1位、30年前には4位だったが、「失われた30年」で徐々に順位を落としている。なお24年の1位はシンガポールだ。
日本が低位に甘んじている理由は、企業の生産性や効率性の低さにある。また、少子化に伴う人口減も続くと見られ、中長期的にも日本の市場規模や生産力の縮小は避けられない。そうした環境にある日本企業にとって、DXの推進による効率性や生産性の向上は喫緊の課題だ。
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