JR新宿駅南口に2館を構えるルミネ新宿は、平日の通勤客復活、インバウンド需要などプラス要因がありつつも、シーズン立ち上がりの“IT'S NEW”WEEKキャンペーンなどの開催でさらに話題性や集客力の向上を図る。好調ショップとその要因を、草薙恵美子ルミネ常務取締役新宿店長に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート2024年上半期」からの抜粋です)
WWD:2024年上半期の商況は?
草薙恵美子ルミネ新宿店長(以下、草薙):1〜6月は前年同期比で売上高8%増だった。好調だったのが衣料品でトータルで同7.4%。中でも男女複合ショップが15.4%増とけん引した。靴も好調で20.3%増。化粧品も11.6%増だった。
WWD:特に好調なショップやアイテムは?
草薙:ルミネ1であれば「カレンソロジー(CURENSOLOGY)」。ブランドとして好調だが、新宿店は絶好調。3年くらい伸ばし続けている。ドロストパンツやカービーデニムといったオリジナルの人気定番アイテムを在庫を切らさずに展開できており、顧客率も高いブランドなので、新作を発売すれば、その度に来店が喚起されて、売り上げのヤマも作れている。
昨年9月に増床リニューアルした「ウィム ガゼット(WHIM GAZETTE)」も展開カテゴリーが増え、価格の幅も広がり、提案力が増した。新規客と顧客の両方を伸ばせている。SNS発信も強化や10%オフキャンペーンのタイミングでの仕掛け作りで、来店目的を創出できている。昨年9月にオープンした「ヤヌーク(YANUK)」も好調。20〜50代と客層が幅広く、1本目を買う人もいれば、2本目、3本目のジーンズを買う人も取り込めており、館との相性がいい。館内のショップとのコラボ商品やスタイリストとのコラボ商品も当たっており、売り上げのヤマを作れている。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。