イオンモール白山に巨大セレクト　“ここがいい”でなく“ここでいい”で勝負　【石川・メゾン ド カルネ】

イオンモール白山1階の、売り場面積約1155㎡を誇る巨大なセレクトショップ、それが「メゾン ド カルネ（MAISON DE CALNE）」だ。大手チェーンが出店しそうな一等地に海外の邸宅をイメージしたという凝った店を構え、ウィメンズ服を主軸にしながらも、メンズ服やインテリア、キッチン用品、アウトドアグッズ、書籍、雑貨などあらゆるアイテムを扱い、存在感を放っている。「うちのメイン顧客は30〜50代の女性だが、ウィメンズ服のみだと、家族で来店した場合に男性や子どもが待ちぼうけになってしまう。全員が楽しめる空間にしたかった」と同店のディレクターであり、同店舗の運営会社イーストバイウエストの土田智洋取締役は話す。（この記事は「WWDJAPAN」2025年2月17日号からの抜粋です）

石川

PROFILE: 土田智洋／イーストバイウエスト取締役

PROFILE: （つちだ・ともひろ）1971年生まれ、石川県出身。大手アパレルメーカーで販売員として経験を積んだ後に独立し、フレンチカジュアルテイストのウィメンズ向けセレクトショップ「スクエア」を金沢市竪町でオープンする。イーストバイウエストを設立後、2号店「デコ」、3号店「スモック」などを立ち上げながら、各店舗のリニューアルを繰り返し、店舗拡大・業態変更などをしていく。2012年に社長を退き、店舗のディレクションや仕入れに専念する

“ここがいい”ではなく“ここでいい”で勝負
イオンモールの一等地にある謎の店

最初からイオンモール出店に積極的だったわけではない。もともと、20年以上県内で女性向けセレクトショップを複数営み、次々と店舗を拡大したり、新店をオープンしたりするうちにその手腕は評判を呼び、2021年に県内初のイオンモールが白山にできるタイミングで、出店の誘いを受けた。「初めのころはこんな広い店舗なんて無理だと何度も断っていたが、猛プッシュされて仕方なく。それでも、お客さまが駐車場代を支払わなくてもいい環境は魅力的だった」。