ファッション
特集 全国各地のセレクトショップ 2025 第10回 / 全13回

人と人との縁がつなぐ“モノの価値” 取引先・顧客にとって“なくてはならない”存在【福岡・ダイスアンドダイス】

有料会員限定記事
INDEX
  • PROFILE: 吉田雄一/ダイスアンドダイス ディレクター
  • 人と人との縁がつなぐ“モノの価値” 取引先と顧客にとって“なくてはならない”存在
ダイスアンドダイス
住所:福岡県福岡市中央区今泉2-1-43 DXD bldg 創業:1989年9月9日 店舗面積:198㎡ 沿革:熊本でセレクトショップの草分け的存在であった有田正博「パーマネントモダン(PERMANENT MODERN)」元代表の一番弟子だった木下芳徳氏が創業。米スケートボードブランドからロンドン発デザイナーズブランドまで幅広く販売し、福岡のセレクトショップの代表格に。2014年、木下創業者の退任に伴い、アングローバル(現TSI)の傘下になった。 取り扱いブランド:「ヤエカ」「グラフペーパー」「バトナー」「シアージ」「アロハ ブロッサム」「トモ アンド シーオー(TOMO & CO)」「フィグベル(PHIGVEL)」「オールズ(ORRS)」など

「ダイスアンドダイス(DICE&DICE以下、ダイス)」は、1989年創業の老舗だ。店名はローリングストーンズ(The Rolling Stones)の「ダイスを転がせ」という曲から。「ファッションは西からはやらせる」という思いで米ストリート系ブランドを販売し、代理店だったこともある。吉田雄一ディレクターは、25年以上にわたり「ダイス」とともに歩んできた。2014年、アングローバル(現TSI)の傘下に入り、東京にも一時期出店、移転の話もあったが、福岡にこだわった。吉田ディレクターは、「東京では展開できないブランドがあるし、福岡で拡大するのもありだと考えた」と語る。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月17日号からの抜粋です)

DICE&DICE

福岡

PROFILE: 吉田雄一/ダイスアンドダイス ディレクター

吉田雄一/ダイスアンドダイス ディレクター
PROFILE: (よしだ・ゆういち)1978年鳥取県出身、岡山県で育つ。高校生の時にセレクトショプでアルバイトを始める。大学進学で移住した福岡で「ダイスアンドダイス」に出合い19歳の時にアルバイトをスタート。販売から検品、グラフィック制作、営業、バイヤー、店舗運営まで幅広く携わる。ディレクターになってからもグラフィック制作は継続。ゲームやポータブルオーディオ、自室のデスク環境をいじるのが趣味

人と人との縁がつなぐ“モノの価値”
取引先と顧客にとって“なくてはならない”存在

取り扱いブランドは、「ヤエカ(YAECA)」「グラフペーパー(GRAPHPAPER)」「バトナー(BATONER)」など約60ブランド。先代から、“はやっている”や“売れそう”という考えは“ダサい”と教育を受けてきた。「現状に満足せず変化し続け、多くのブランドを販売してきた。商品の本質に自信を持てるものだけを提案する」。オーダーにも「ダイス」らしさが表れる。満遍なくではなく、50、100と数字を積む商品もある。「“売れそうだから”ではなく“売りたい”という気持ちが大切。『これだ』と思えば売れる」。ニットやシャツ単品で、1カ月で1000万円以上を売り上げることも。ECをスタートしたのも吉田さんだ。約20年前に独学で始め、「撮影から発送まで、全部自分たちでやった」。今でも、店舗、EC、SNS全てを店舗スタッフが行う。19年、12月にECだけで1500万円を売り上げ、好調時は売り上げ比率が45%に到達。「全員、10時に出社し12時までECの発送をし、13〜18時まで店舗をオープンする」。通常、セレクトショップの営業時間は11〜20時だが、「ダイス」では店頭とECをスタッフで効率よく運営して売り上げに結びつけている。「コロナが教えてくれた5時間。自信を持って提案すれば、必ず来店してもらえる」。これも、継続して売り上げを伸ばし続けられる理由だ。

この続きを読むには…
残り762⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

デムナの「グッチ」は賛否両論? 「ジバンシィ」「トム フォード」「ドリス」も注目の2025-26年パリコレ特集 【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第8回WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表!】

3月24日発売の「WWDJAPAN」は、2025-26年秋冬パリ・ファッション・ウイーク特集をお送りします。デザイナーのシャッフル人事が続く中、今シーズンは「ジバンシィ(GIVENCHY)」がサラ・バートン(Sarah Burton)で、「トム フォード(TOM FORD)」がハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)で、そして「ドリス ヴァン ノッテン(DIRES VAN NOT…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。

バナーイメージ