ファッション

アメアパが”公正な賃金、安全な労働環境”を訴えた広告を発表 モデルに同社のMDを起用

 アメリカンアパレルはバングラデシュ出身の同社マーチャンダイザー(MD)、マックスをモデルに起用したキャンペーンヴィジュアルを発表した。これは、バングラデシュの劣悪な労働環境や製造業に携わる小売業者の責任問題を訴える内容を含んでおり、米版「エル(ELLE)」や英版「ハフィントン・ポスト(THE HUFFINGTON POST)」、「デイリー・メール(THE DAILY MAIL)」などの国際的なビジネス紙やファッション媒体に取り上げられ、話題を集めている。

 トップレス姿に「メイド・イン・バングラデシュ」のロゴが入った同ヴィジュアルは、「従業員に対する公正な賃金、安全な労働環境、そして衣料の提供、このすべてを行う企業としての誇りがこのスローガンに込められている」という。なお、マックスが着用したハイウエストジーンズは、米・ロサンゼルスのアメリカンアパレルの工場で、正当な賃金が約束され、福利厚生が整った環境で働いている23人のアメリカ人によって作られた。

 2010年から同社のMDとして働くマックスは、バングラデシュの首都、ダッカ出身。幼い頃に厳格なイスラム教徒の両親とともにモスク(礼拝堂)に通い、4歳の頃にカリフォルニアに移住し、その後も従順にイスラム教を信仰していた。高校入学後から徐々にイスラムの伝統から距離をおき始めた彼女は、自らをバングラデシュ人かアメリカ人かといった枠に当てはめようとはせず、自分だけのアイデンティティを大切にしている。自分のクリエイティビティを思う存分表現する場所を探していたため、この撮影を快く引き受けたそうだ。

 同広告は、日本で、5月12日発売のスナップ誌「ストリート」(ストリート編集室)に掲載される予定だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。