ファッション

【東コレ】「エーディグリーファーレンハイト」は、炭が刻々と変化する過程を表現

 毎シーズン、温度をテーマにコレクションを発表している「エーディグリーファーレンハイト(A DEGREE FAHRENHEIT )」。今シーズンは、木炭が揮発して純度の高い備長炭に変わる温度1658F゜(900度)
に着目した。ショーは、目だけが見えるイスラム教の女性の被り物「アバヤ」で全身を覆い隠したモデル数名が、ソファから立ち上がりウォーキングを披露するというユニークな演出でスタートした。

 コレクションは、全てオレンジのカラーバリエーションで構成。炭の堅さを表現するため、いつもよりドレープや生地の落ち感は控えめに、直線的なカッティングやパターンを多く用いた。たっぷりと取った後身頃の生地を、前身頃で結んだワンピースや、ボディコンシャスなドレスの肩や背中、ウエストにペプラムを施したボディコンシャスなドレスなど、前後で印象が異なるアイテムが多く登場。ラインとして発表するのは初となるメンズアイテムも登場し、パターンで遊んだシンプルな白シャツや軽さのあるトレンチコートなど、ベーシックなモノを打ち出した。

 中盤にはメンズ&ウィメンズともに、備長炭が完成する過程で白茶けてくるように、色あせたようなオレンジのカラーバリエーションを追加。よりリラックスした印象のカジュアルなドレスやパンツなどが並んだ。

 さらに後半は、再び火が燃え始めたかのように、炎モチーフのクロップドパンツやドレスなど鮮やかなアイテムが登場。ショー会場に吊るされたLEDのブランドロゴは、デザイン性の高いライトを開発するトライテラスとのコラボレーションだったり、ランウェイに置かれていたソファは家具メーカーのミネルバとタッグを組みローンチした新ブランド「カイロス」の商品だったりと、話題豊富なショーを発表した。

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