1月8日、イタリア・フィレンツェで第83回ピッティ・イマージネ・ウオモが開幕した。9日、「アンドレア・ポンピリオ」がピッティで3回目となるショーを開催し、2013-14年秋冬コレクションを発表した。テーマは、得意とするスポーツとアウトドアのエッセンスを高品質な素材でミックスした“ラグジュアリー・スポーツ”。これまでよりぐっとエレガントなスタイルにシフトした印象だ。柔らかなカシミヤにウィンドー・ペンをのせたチェスターコートやセットアップには、肩から袖口にかけてシルクタフタのネオンイエローのライニングを施すなど、シックなたたずまいの中にギミックを利かせた提案は健在。ナイロンのモッズコートに、カシミヤのボトムスをボーダーやペイズリーの同柄で合わせるといった、異素材のセットアップを多数発表した。
また、今季新たにウィメンズのカプセルコレクションを披露。ブランドの根幹であるサルトリア仕立ての手法は変えずに、メンズと同柄のクラシックなシャツやビッグシルエットのコート、たっぷりとタックが入った8分丈のワイドパンツなど、アイテムを豊富に揃えた。「僕のコレクションは当初からシルエットやカラー、ディテールでフェミニンな要素を取り入れていたので、自然な流れだった。メンズウエアを作り続けていく上で、必要だと思ったから。服の考え方はメンズとまったく変わらない。触って感じる心地よさや、ちょっとしたシルエットの変化でフェミニンを表現している」とデザイナーのアンドレア・ポンピリオ。価格は、メンズとほぼ同額になる予定だ。