「フェンディ(FENDI)」は12月12日、現在改装中のローマ本店、パラッツォ フェンディ(PALAZZO FENDI)に併設して、ブランド初となるブティックホテル「ザ フェンディ プライベート スイート」と、マンション「パラッツォ プライベート」をオープンする。いずれもディモーレスタジオ(DIMORE STUDIO)がデザインを手掛けた。スイートルームは 「フェンディ カーサ」の家具でそろえられており、宿泊料金は700?1600ユーロ(約9万?21万円)だ。また、日本食レストラン「ズマ(ZUMA)」が来年2月、最上階にオープンする。
ピエトロ・べッカーリ=フェンディ会長兼CEOは、「この場所は、『フェンディ』の、ライフスタイルをデザインにおいて審美的に解釈したもので、ブランドのシンボルになるだろう。"ラグジュアリー"というパーソナルビジョンをこんなにも一目瞭然に理解できるところは他にない。これはコマーシャルのためだけではなく、われわれのクリエイティビティーの発信を意味している。ここに足を運べば、『フェンディ』に対する見解が変わるだろう」と語った。
パラッツォ フェンディは、同ブランド世界最大規模の店舗(5層約1000平方メートル)で、パリやミラノの旗艦店のコンセプトを進化させたものになる。また、8人の職人が働くファーのアトリエも併設する。12月5日に簡単なオープニングイベントを行い、来年にビッグイベントを開催する予定だ。
なお、「フェンディ」は2004年にショピングストリートのコンドッティ通りとスペイン広場の目の前に位置する17世紀の建物に同店を構えた。