エントランスには「最後の晩餐」をイメージしたテーブルが設置され、壁面にはカリン・クネッフェルによる「赤ぶどう」が展示されている。店内では、至るところでベルナール・ビュッフェやロイ・リキテンシュタイン、金子國義らが描いた食にまつわるアートをインテリアとともに紹介。通常の美術館やギャラリーでは見られない、時代や作風に関係なく自由にミックスした展示が特徴だ。
2階のギャラリーでは、アンディ・ウォーホルからパブロ・ピカソ、ジョルジョ・モランディ、アルベルト・ジャコメッティ、藤田嗣二、ピエール・オーギュスト・ルノワールなど、通常美術館で鑑賞するクラスの作品を展示。ウォーホルのシルクスクリーン「レモン」の脇には若手画家の内田かんぬが同展のために描いた「レモン絞り」が飾られ、テーブル上にはそれらのモチーフとなった「アレッシィ(ALESSI)」のレモンスクイーザー“ジューシーサリフ”実物とレモンが置かれたシュールな空間も。カッシーナだからできるアートとインテリアの競演といえる展示だ。ギャラリーオープン以来、ピカソやモランディなどの作品数点が売れている。