「パタゴニア」は10月28日、「パタゴニア 京都」を四条通り沿いに移転し、3フロアからなる国内最大規模の店舗にリニューアルした。京都店は、2012年12月に烏丸御池駅の商業施設「新風館」にオープンした直営店。閉館に伴い、よりトラフィックの多い四条通りに移し、売り場面積500㎡に増床した。1階はウィメンズとベビー・キッズ、2階はメンズ、3階はイベントスペースで構成している。
内装はかつて画廊だった建物をリノベーション。壁や梁などはそのまま生かし、京都ならではの町家作りの面影を随所に残している。エントランスの吹き抜けの空間に大型のイメージパネルを設置。創設者のイヴォン・シュイナードが旅し、後にブランドロゴのモチーフにもなった南米・フィッツロイを旅した際の写真を飾った。環境保護の取り組みやメッセージを紹介する“ACTIVISM”コーナーや、アンティークソファに座って書籍を読めるラウンジ、テーマを設け商品を並べる国内初のプレゼンテーションスペースなども設けた。1、2階にはおむつ交換スペースを備えた多目的トイレを用意するなど、ベビーカーでの来店でも快適に利用できる空間に配慮している。
ウエアはフルラインでそろえ、店舗の手前側にアパレル、奥にはサーフやスキー、クライミング、トレイルラン、フライフィッシングといったスポーツカテゴリー別に商品を並べる。3階のイベントスペースはストアイベントを開催するほか、外部への貸し出しも検討。11月は、自転車で世界一周を旅した「ミキハウス」社員の坂本達による講演や、同社のトレイルランニング・アンバサダーである石川弘樹によるトークショーなどを予定している。