2016年、WWD JAPAN.comで最も調べられた検索ワードとは？

公開：2016/12/30

(更新：2018/03/08)

　2016年、WWD JAPAN.comで最も検索された「検索ワードランキング」を大発表！順位は15年12月1日から16年11月30日までの約1年間をもとに決定。夢のコラボやブランド廃止のニュースなど、年の瀬を検索ワードとともに振り返ってみては？

第10位：カルティエ値下げ

　8月に日本での小売価格を10%値下げした「カルティエ（CARTIER）」。高額品の多いブランドの値下げは、注目が高かった。なお、7月にはセレクトショップのビームスと初の協業となるイベント“THE HOUSE OF THE DRIVE MAN IN TOKYO”を開催した他、10月には映画監督の北野武がレジオン・ドヌール勲章をカルティエ現代美術財団で受章した。

第9位：コムデギャルソン

　10月に発表した17年春夏コレクションで「ナイキ（NIKE）」とのコラボスニーカー“ヴェイパーマックス”と“チャッカ・モック”を発表し、11月にはiMessage専用の絵文字アプリをリリースした「コムデギャルソン（COMME DES GARCONS）」。来年5月にはニューヨークのメトロポリタン美術館（METROPOLITAN MUSEUM OF ART）で「川久保玲 / コムデギャルソン展（Rei Kawakubo / Comme des Garçons）」の開催も予定している。

第8位：ヨウジヤマモト

　第8位には、「ヨウジヤマモト（YOHJI YAMAMOTO）」がランクイン。7月の「23歳の記者から山本耀司へ37の質問」は、ファッション業界人だけでなく、同ブランドのパリコレのショー音楽を担当した経験を持つYELLOW MAGIC ORCHESTRAの高橋幸宏を始めとする著名人をも唸らせた。なお、今月10日から「画と機山本耀司・朝倉優佳」、17日から「ヨウジヤマモト / モード写真」展を開催中だ。

第7位：鎌倉シャツ

　天然素材を活かした着心地の良さとデザイン性に加え、1万円を切る低価格がビジネスマンの支持を集めるメーカーズシャツ鎌倉、通称「鎌倉シャツ」。全国に25店舗を構え、昨年12月にはニョーヨークのロウアー・マンハッタンに海外2店舗目、今年7月には台湾の台北に海外3店舗目をオープンした。

第6位：ルイ・ヴィトン展

　「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」が東京・紀尾井町で開催した「空へ、海へ、彼方へ—旅するルイ・ヴィトン展（VOLEZ, VOGUEZ, VOYAGEZ - LOUIS VUITTON）」が第6位に。4〜6月の約2カ月間の開催で来場者数は10万人を超えた。開催に先駆けて行われたオープニング・レセプションにはキム・ジョーンズ（Kim Jones）=「ルイ・ヴィトン」メンズアーティスティック・ディレクターや映画監督のソフィア・コッポラ（Sofia Coppola）、長澤まさみ、木村佳乃、中田英寿、少女時代のユナ、EXOのスホとカイら国内外から多くのセレブリティが駆けつけた。

第5位：ヴェトモン

　WWD JAPANでは14年6月2月号の新人特集で取り上げ、いち早く注目してきたジョージア出身のデムナ・ヴァザリア（Demna Gvasalia）による「ヴェトモン（VETEMENTS）」。14年春夏コレクションの立ち上がりからわずか数シーズンでカリスマブランドへと成長した。物流会社DHLのロゴTシャツやフランスの消防士のユニフォームをサンプリングしたコレクションをはじめ、袖の長いオーバーサイズのスエットパーカーやレインコートをカニエ・ウェスト（Kanye West）やリアーナ（RIHANNA）、BIGBANGのG-DRAGON、ローラらセレブリティが着用し話題に。最近また流行りつつあるブラックレター風フォントを取り入れたアイテムは「ヴェトモン」による影響とも言われている。

第4位：ニュウマン

　ルミネが"上質で本物を求める大人の女性"をメインターゲットに企画・開発・運営とトータルプロデュースした初の商業施設「ニュウマン（NEWoMan）」。今年3月にJR新宿駅新南口に開業し、トゥモローランドの新業態「スーパーティーエムエルマーケット（SUPER TML MARKET）」やユナイテッドアローズの「6（ロク）」の1号店、「エスサロンアダムエロペ（S SALON ADAM ET ROPE）」、同施設内で最大の売り場面積を誇る「エストネーション（ESTNATION）」など約100店舗が出店している。なお、20年の春には横浜駅西口に2店舗目となる「ニュウマン」ができるかも。

第3位：ストライプインターナショナル

　16年3月1日付で社名を「ストライプインターナショナル」に改めたクロスカンパニー。21年間掲げてきた社名の変更に対し石川康晴・社長は「過去の成功体験を捨てて、新しい企業へ生まれ変わる必要がある」と話した。また、社員が使う名刺も「ストライプインターナショナル」にならい、1枚ごとに裏面に異なるストライプ柄（100種類）のデザインを採用する徹底ぶり。なお、6月1日付でステュディオスはトウキョウベースへと社名を変更した。

第2位：ルブタンコスメ

　エイチ・ツー・オーリテイリングの子会社で、フルーツギャザリングなどを手がけるエフ・ジー・ジェイが日本における独占販売権を獲得、今夏発売した「クリスチャンルブタンボーテ（CHRISTIAN LOUBOUTIN BEAUTE）」の関連ワードが第2位に！14年に第1弾のネイルポリッシュ「ルージュルブタン」、15年に第2弾のリップスティック「ルージュクリスチャンルブタンリップカラー」、そして今年は第3弾となる「ルビラックリップラッカー」が登場した。日本1号店となる阪急うめだ本店では初日売り上げ500万円を記録、ブランドの人気ぶりを垣間見ることができた。

第1位：ユニクロルメール

　検索ワードランキングの1位に輝いたのは、15年秋冬にスタートした「ユニクロアンドルメール（UNIQLO AND LEMAIRE）」！「エルメス（HERMES）」や「ラコステ（LACOSTE）」を手掛けたクリストフ・ルメールがデザインし、シルエットや着心地の良さを追求した同コラボは各店舗で売り切れが続出。6月にはコラボが大盛況だったということもあり、パリのR&Dセンターのアーティスティック・ディレクターにルメールが就任。16年秋冬には新ライン「ユニクロユー（Uniqlo U）」をデビューさせた。

第25位：ゴーシャラブチンスキー

　ロシア・モスクワ出身のゴーシャラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)が手掛ける「ゴーシャラブチンスキー」。2012年のデビューからドーバーストリートマーケットで取り扱われ、3月には「リーボック（REEBOK）」とのコラボを発表。さらに香水や写真集の発売に加え、スケートブランド「ラスベート（PACCBET）」を立ち上げるなど精力的に活動した1年となった。なお、17-18年秋冬コレクションは地元ロシアで発表予定。

第36位：三陽商会

　1970年から続けていた「バーバリーロンドン（BURBERRY LONDON）」の婦人服・紳士服事業を2015年春夏で終了。リストラに着手するなど大きな局面を迎えている三陽商会。来年2月までに「アレグリ（ALLEGRI）」「フランコ・プリンツィバァリー（FRANCO PRINZIVALLI）」を始めとする5ブランドを廃止するほか、17年上期以降も5ブランドの撤退を計画していることを明らかにしている。年末には岩田功・新社長就任のニュースも飛び込んできた。