今年の冬は街のいたる所に“サーカス”があふれている。“サーカス”をモチーフにしたコレクションを発表した「アレッシィ(ALESSI)」や、売り場をカラフルな“サーカス”風にアレンジしたコンランショップ、“サーカス”をテーマにウインドーディスプレーを行った「トッズ(TODS)」など。イルミネーションが灯り、街が華やぐ季節にぴったりのテーマだ。思わず童心に返るハッピーな提案を紹介する。
ALESSI
ポップでカラフルなオブジェ的コレクション
イタリア発の「アレッシィ」は、色とりどりの空間で個性的なキャラクターが登場する“サーカス”の世界を鮮やかに描いたコレクションを発売した。製品開発に時間を要する同ブランドがテーマを決めたのは約5年前。“サーカス”のワクワクする夢のある世界を表現するデザイナーとして、マルセル・ワンダース(MARCEL WANDERS)をキャスティングした。ワンダースはオランダ人のデザイナーで、インパクトたっぷりの作風で知られる。彼がデザインしたのは、赤黒、黄色と色鮮やかなジオメトリック模様のブリキ缶やテーブルウエア、メリーゴーラウンドをイメージしたキャニスターなど。限定アイテムには、玉乗りする象のオルゴールやピエロをモチーフにしたワイン・オープナーなど、ユーモラスで可愛らしいコレクションが登場した。ワンダースは「このコレクションを通して魔法のひと時を体験して欲しい」とコメントしている。
THE CONRAN SHOP
ショッピングにハッピーな非日常体験を提供
ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP 以下、コンラン)に一歩足を踏み込むと、カラフルに飾り付けされた空間に心が躍る。今年のクリスマスのテーマは、“サーカス”。通常のコンランの世界観とは異なる大人も子どもワクワクする驚きがいっぱいのディスプレーが施されている。フレグランスのコーナーは踊り子たちの楽屋をイメージしたもので、ダンディな髭団長の特別室のような空間も。クリスマス・ギフトも特別なものが勢ぞろい。「アレッシィ」の“サーカス”コレクションをはじめ、クリスマス限定のコスメや日本初上陸のフレグランス・キャンドルなど、とっておきのギフトを提案する。
TOD'S
フェリーニの映画に着想を得たウインドー
「トッズ(TOD'S)」はホリデーシーズの幕開けに“サーカス”がテーマのウインドー・ディスプレーを行った。このディスプレーを行ったのはアカデミー賞受賞歴のあるプロダクション・デザイナーである、ダンテ・フェレッティ(DANTE FERRETI)。彼は映画「8 1/2」や「甘い生活」などで知られるフェデリコ・フェリーニ(FEDERICO FELLINI)との長年にわたる仕事に思いを馳せ、フェリーニの作品において重要な題材である“サーカス”にフォーカスし、ディスプレーを製作した。ウインドーでは空中ブランコなどで曲芸師が芸を披露するイメージを展開。フェレッティはディエゴ・デッラ・ヴァッレ(DIEGO DELLA VALLE)トッズ・グループ会長兼最高経営責任者と旧知の仲で、今回のコラボレーションが実現した。フェレッティは「フェリーニと長年仕事をしてきた。彼が情熱を注ぎ幾つかの作品で重要なテーマとした“サーカス”のムードを再現したかった。フェリーニも私も小さい町で生まれ育った。“サーカス”で過ごしたクリスマスの思い出が懐かしい」とコメントしている。