ファッション

2017年春夏セレクト 「ドゥーズィエム クラス」編

 2017年春夏は、豊かな色や柄、女性らしさを演出する新たなフォームがランウエイを席巻したシーズンだった。中南米、アフリカを思わせるビビッドなカラーやトロピカルなモチーフ、柄や刺しゅうが多く登場し、ファッションの楽しさを謳歌するマインドが再び盛り上がりそうだ。国内の有力セレクトショップバイヤーに、買い付けのテーマやキーワード、スタイリングのポイントや注目ブランドについて聞いた。

161231-deuxieme-001

「再注目カラーはピンク。豊かなカラーバリエーションを楽しむシーズン」
下川衣織/バイヤー

 キーワードは“カラー”“リラックスリゾート”。ベーシックなウエアに豊かな発色のシューズやアクセサリーを合わせるという「ドゥーズィエム クラス」らしいスタイルは継続しつつ、今季はウエアも色展開を豊富にそろえる。立ち上がりで特に注目しているカラーはピンク。定番のニットはピンク~ピンクベージュ系のファンデーションカラーをグラデーションで用意。海を想起させるブルーやサックス、生成りにも注目している。初春はさわやかな色がメーンだが、4~6月にはワインレッドやテラコッタ、マスタードなどこっくりとした大人っぽい色を提案する。草木染めや天然素材のアイテムも取り入れ、リラックスムードを演出する。ポイントになるアイテムはスカート。さらっと着るだけで様になるものを仕入れ・オリジナルともに強化する。

 アクセサリーでは、カラフルなストーン使いのアイテムを打ち出す。マウイ在住のデザイナーによる「ルベルデザイン」では、カラーストーン入りのリングを定番のウエアに合わせてオススメしたい。ゴールドを使用した大振りのバングルやビンテージアクセサリーなど、一点で存在感があるアクセサリーもある。新規取り扱いブランドはイギリスのシューズブランド「ポール アンドリュー」。スエードの発色がきれいなバックストラップのフラットパンプスを8色買い付けた。

【関連記事】
2017年春夏セレクト 「バーニーズ ニューヨーク」編
2017年春夏セレクト 「ロンハーマン」編

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。