ファンケル(FANCL)の2017年3月期決算は、売上高が前期比6.0%増の963億円、営業利益が同86.3%増の22億円、経常利益が同67.8%増の23億円だった。投資有価証券売却益44億円を計上したため、純利益は約10倍の51億円に跳ね上がった。
カテゴリー別売上高は、化粧品が同3.5%増の550億円、栄養補助食品が同12.1%増の286億円、その他が同1.0%増の72億円だった。販管費率を0.9ポイント抑えたことにより、営業利益を大幅に伸ばした。「ファンケル」は洗顔パウダーが引き続き人気だった他、ドラッグストアやコンビニでの取り扱いを拡大し、売り上げは同1.6%増の449億円、「アテニア(ATTENIR)」は「スキンクリア」シリーズがけん引し、デジタルのコミュニケーションを強化した結果、同16.2%増の88億円だった。北米で展開している「ボウシャ(BOSCIA)」は同4.7%増(現地通貨ベース16.6%増)の22億円だった。栄養補助食品は老眼対策用サプリメントの「えんきん」や食事の糖や脂肪の吸収を抑える「カロリミット」が人気だった。
18年3月期は売上高同9.0%増の1050億円、営業利益同167.3%増の60億円を見込む。